2025年1月25日の投稿[1件]
favoriteいいね ありがとうございます! 2025.01.25 23:14:02 いおりく
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ステージの上で、皆に星を降らせる彼が好きだった。世界中の人の視線を浴び、笑って歌うあなたが好きだった。
誇らしくなる。愛しく思う。自分にとって、大切な存在だと噛み締める。
──誰よりもステージ上で輝く七瀬陸のことが、好きだった。
一方で。
「今日は一織のためだけに歌います!」
一月二十五日。誕生日に、名指しで限定する言葉を贈られて、目を見開く。
皆の特別であろう彼に、特別を贈られて、綻びそうになる口元を隠した。
誰のものにもならないアイドルの七瀬陸を愛しく思うと同時に、“私だけ”の七瀬陸を感じると、優越感と仄かな独占欲が生まれる。甘く、熱くて、鼓動が逸るような感覚が身を焼いた。
一番の、贈り物。
「……近所迷惑にならない範囲でお願いします」
そう唇を動かすことで、緩む表情を誤魔化す一織は、「うん」と笑う陸が息を吸う音に耳を傾ける。
自分だけへ贈られるメロディに微笑む彼は、贅沢な時間に浸るように、歌声を紡ぐ陸を見つめるのだった。畳む