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2024.11.26 00:25:02 いおりく
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2024.11.20 01:11:56 伏虎
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2024.11.17 14:14:13 いおりく
2024年11月14日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
2024.11.14 01:33:41
2024.11.14 01:10:07 いおりく
2024.11.14 01:06:39 伏虎
2024.11.14 01:03:32 伏虎
「いつでも一緒、すてきな空気、魔法の言葉クリーンエアーマスク~」
とても、耳につく。伸びやかな歌声も相俟って、抑揚あるメロディーが頭から離れないイオは、ふんふんと楽しそうに歌いながらガスマスクの手入れをしているリクターを見やった。いつでも一緒、という言葉通り、彼はいつもガスマスクを持ち歩いている。
最初こそ異文化に遭遇した気分で衝撃を受けたが、今ではイオも彼の価値観を受け入れていた。
しかし──。
(最近は、ガスマスクをつけているところ、あまり見ないな)
ぼんやりとそう思っていると、こちらを見たリクターと目が合う。にこりと笑う彼に、「ガスマスク、つけないんですか?」と純粋な疑問をぶつければ、リクターは「つけませんよ!」と笑いながら答えた。
「だって、イオと一緒にいるのに」
軽やかな声が、そう唄う。
さらりと告げられた言葉に瞠目するイオは、その真意をはかりかねて、「それは、」と曖昧な声音で呟くように言葉を零した。畳む